これまでの研究 光速不変性の検証実験 アインシュタインの特殊相対性理論は光速不変の原理を基礎としています。この光速不変の原理は現代では電磁気学のローレンツ不変性として理解され、全ての物理学を支える最も基本的な対称性の一つになっています。しかし、近年の量子重力理論の研究や宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の観測から、わずかにローレンツ不変性が破れている可能性が示唆されており、より高精度な実験による検証が重要となってきました。 安東研究室では最先端のレーザー干渉計技術を用いて、この光速不変性の検証実験を行なっています。特に、これまでのレーザー干渉計では検証が難しかった片道光速の等方性に着目し、新しいタイプの光リング共振器を開発しました。この光リング共振器を用いて、行きと帰りの光速にずれがないことを検証しています。現在までに光速の相対的なずれが10-14以下であるという世界最高精度での検証に成功しました。
低温光共振器 極小距離領域における重力法則の検証 |
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