#author("2022-12-14T15:54:26+09:00","default:LabMember","LabMember")
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Note: 2013/09/10 system updated
Note: 202/05/10 system updated to LIGo CDS ver. 4.2

* How To [#ee7be9cf]
Realtime digital systemの基本的な使い方。
LIGO CDSの基本的な使い方

#contents


** 起動 [#o4c54398]
*** 電源の入れ方 [#zcadcef1]
1. ケーブル類を正しく繋ぐ。~
2. 0-5V、65536Hzの矩形波(timing signal)をADC/DACカードに入れる。~
3. 拡張シャーシの電源を2つONにする(この時点では電源は入らない)。~
4. 計算機の電源を入れる。~
+ 各種ケーブル類が適切に刺さっていることを確認する.
++ AA chassis: 電源(ヒロセの4ピン),ADCボード(80ピン),クロック(LEMO)
++ AI chassis: 電源(ヒロセの4ピン),DACボード(68ピン),クロック(LEMO)
++ サーバー: 電源,ADC/DACボード,キーボード,モニター,LANケーブル
+ AA/AI chassisへTEXIOの安定化電源から±15Vを供給する.
++ 電源が入ると中の回路のLEDが緑に光るので確認できる.
++ 全ての回路に電源を供給すると~1A程度消費するはず.それよりかなり大きいor小さい場合は故障が疑わしいので開けて確認する.
+ シンセサイザーからクロックの信号をAA/AI chassisに入れる.
++ 画面表示で0-5V,65536kHzの矩形波を入れる.オシロで見ると0-10Vの矩形波になっていればOK.~
&color(red){信号が大きすぎるとボードのクロック入力が壊れるので気をつけること.};(既に2回やらかしている)
+ サーバーの電源を入れる.表面右上あたりにボタンがある.

*** 再起動の方法 [#e68811f1]
standalone上で~
 sudo reboot
とする。一番よく使うコマンドかもしれない。
*** 再起動の方法,復旧 [#e68811f1]
サーバーに接続した状態で~
 sudo reboot now
とする.now をつけないと数10秒待たされるので注意. ~
再起動後,
 rtcds status
でモデルが動いているか確認する.(だいたい動いていないので)動いていないものを以下の方法でスタートする.
+ IOPモデルをスタートする.
 rtcds start (IOPのモデル名)
一般ユーザーでログインしていればパスワードを求められるので適宜入力する.
+ CAMモデルをスタートする.
 rtcds start (CAMのモデル名)
CAMは複数同時にスタートできる.
+ local_dcをスタートする.
 sudo systemctl start rts-local_dc.service
serviceはなくてもいい.
+ 各モデルのGDS_TP.adlを確認する.インジケーターが全部緑になっていればOK.

** standaloneに入る方法 [#f9dfa138]
*** standaloneのモニタを使う場合 [#l1e4e1e3]
ユーザー名:controls、パスワード:????で入る。
*** desktop1を使う場合 [#c32fd178]
desktop1でterminalを開き、~
 ssh -Y controls@standalone
として、パスワードを入力する。
*** 研究室外から使う場合 [#kfc019dd]
自分のパソコンのterminalを開き、~
 ssh -Y ユーザー名@granite.phys.s.u-tokyo.ac.jp
として、自分のパスワードを入力する。するとgraniteに入れるので、そこから
 ssh -Y controls@AirStationのIPアドレス
として、パスワードを入力する。AirStationのIPアドレスは[[ここ>InternalIPaddressList]]を参照。すると、desktop1に入れるので、そこから
 ssh -Y controls@standalone
として、パスワードを入力する。~
自分のパソコンのOSがLinux、またはX11の入ったMacならMEDM screenやMATLABも開けるので便利。Windowsでやりたい場合はVMWare Playerなどを使うといい。terminal上の操作だけできれば十分なら、Tera Termなどでもいい。~
ちなみに,研究室内から繋ぐ場合やsosにVPN接続している場合は一度graniteに入る必要はなく,直接AirStationにsshで入れる.
** サーバーに入る方法 [#f9dfa138]
*** サーバーのモニターを使う場合 [#l1e4e1e3]
ユーザー名:controls、パスワード:????で入る.
*** workstationを使う場合 [#c32fd178]
ssh接続をする.適当なターミナルから
 ssh controls@(サーバーのホスト名)
として,パスワードを入力する.
*** 研究室から入る場合 [#kfc019dd]
自分のPCのターミナルから
 ssh controls@(ルーターのIPアドレス) [-p (ポート番号)]
として,パスワードを入力する.ルーターのIPアドレスは[[ここ>InternalIPaddressList]]を参照.
ポート番号は指定しなければworkstationに繋がる.
*** 研究室外から入る場合 [#qd2f4916]
一番簡単なのはVPN接続をすること.その場合は研究室内と同じ方法でアクセスできる.~
VPN接続をしない場合,一旦graniteサーバーを踏む必要がある.
 ssh ユーザー名@(graniteのIPアドレス)
でgraniteへ入り,その後研究室内の場合と同じ方法でアクセスできる.

** 様々な動作チェックの方法 [#geeaa533]
*** 拡張シャーシが認識されているかどうか [#n6b25c0a]
standalone上で~
 sudo lspci
とする。[[このような結果>https://granite.phys.s.u-tokyo.ac.jp/wiki/Lab/index.php?plugin=attach&pcmd=open&file=lspci.txt&refer=DigitalSystem]]にならなければ、何かがおかしい。~
~
新しいPC上での結果~
#ref(lspci.txt)
*** awg, nds, tpが動いているかどうか [#mc68bc21]
standalone上で
 diag -i
とする。結果が~
 Diagnostics configuration:
 awg 22 0 192.168.11.100 822095894 1 192.168.11.100
 awg 89 0 192.168.11.100 822095961 1 192.168.11.100
 nds * * 192.168.11.100 8088 * 192.168.11.100
 tp 22 0 192.168.11.100 822091798 1 192.168.11.100
 tp 89 0 192.168.11.100 822091865 1 192.168.11.100
となれば正常。awgやtpが出てこない場合は、拡張シャーシの認識がおかしいかもしれない。ndsが出てこない場合はネットワークがおかしいかもしれない。
*** ネットワーク接続のテスト [#h77ba28a]
standalone上で~
 ping desktop1
またはdesktop1上で~
 ping standalone
として反応があるか確かめる
*** realtime modelが走っているかどうかのチェック [#c42d6b12]
standalone上で~
 lsmod
とする。例えば、結果が~
 Module                  Size  Used by
 x1x16fe              4495987  0 
 x1x14fe              4989783  1 x1x16fe
 mbuf                    7672  9 x1x16fe,x1x14fe
となったら、x1x16とx1x14のfrontendが走っていることがわかる。また、x1x14がx1x16によって使われているので、x1x14がmaster、x1x16がslaveとなっていることも確認できる。

** MEDM関連 [#ld88fd7b]
フィルタのON/OFF、ゲインの変更、各種スイッチングなどはMEDM screenを用いて行うことができる。
*** MEDMの開き方 [#kf32a094]
terminalで
 // cd /opt/rtcds/tst/x1/medm/
 cd /opt/rtcds/kamioka/k1/medm/
 medm -x &
とするか、desktop1のMEDMと書かれたデスクトップアイコンをダブルクリックする。

*** MEDM screenの見方 [#u147fa4f]
/opt/rtcds/kamioka/k1/medmの中の、各realtime model名フォルダの中に、自動生成されたMEDM screenがある。例えば、X1X16_GDS_TP.adlではCPUがちゃんと動いているか、timing signalは来ているかなどを確認することができる。また、K1VEX_ADC_FILTER_01.adlなどでフィルタのON/OFF、ゲインの変更ができる。

*** MEDM screenの編集 [#ub2c7ab0]
terminalで
  medm &
としてMEDMを起動すれば、MEDM screenの編集もすることができる。触ってみて覚えるしかない。

** DTT関連 [#o0371788]
dataviewer、Fourier Tools、fotonなどをまとめてDTT(diagnostics test tools)と呼ぶ。~
詳しい使い方は[[ここ>http://gwwiki.icrr.u-tokyo.ac.jp/JGWwiki/KAGRA/Subgroups/DGS/Manual]]にも書いてある。

***DTTの開き方 [#v0580a1c]
terminalで
 dtt &
とするか、desktop1のDTTと書かれたデスクトップアイコンをダブルクリックする。するとDTTのメインメニューが開かれるので、使いたい機能を選べばよい。

*** 時系列データの見方 [#t12707c6]
dataviewerを用いて行う。~
Signalタブで見たい信号を選び、Realtimeタブで表示したい信号を選んでStartボタンをクリックすれば、オシロスコープとして使える。
過去のデータまでさかのぼりたい時はPlaybackタブのなかのメニューで行えばよい。~

terminalから直接dataviewerを開きたい場合は
 dv &
とする。

*** スペクトル、伝達関数の測り方 [#gb952c24]
Fourier Toolsを用いて行う。~
InputタブでData Source SelectionをOnline Systemにし、Measurementタブでスペクトルを測りたい信号を選んで、Startボタンをクリックすれば、Resultタブに結果が表示される。~
伝達関数を測りたい場合はMeasurementタブでSwept Sine Responseを選択し、Excitationタブでexcitationを注入する場所を設定すればよい。~
伝達関数がうまく測定できない場合はMeasurment Timeを0.7 sec以上にしてみるとうまくいくかもしれない。~

terminalから直接Fourier Toolsを開きたい場合は
 diaggui &
とする。

*** フィルタの編集方法 [#e6b6fa27]
fotonを用いて行う。~
フィルタの編集から反映までの流れは下記の通り。~
1. fotonを開く。~
2. Module Selectionで/opt/rtcds/kamioka/k1/chans/を開き、編集したいmodel名のtxtファイルを開く(例えば、X1X16.txt)。編集したいModule名を選択する(例えば、ADC_FILTER_01)。各Moduleには10個のフィルタを入れることができる。~
3. FileメニューのRead Onlyを外す。~
4. Selectionsで編集したいフィルタを選び、名前をつける。~
5. Designを用いてフィルタを作成する。作成したフィルタの形は「Bode Plot」ボタンをクリックすると、「Graphics」タブに表示される。~
6. 編集後Saveし、該当するModuleのMEDM screenを開く(例えば、K1VEX_ADC_FILTER_01.adl)。~
7. 「LOAD COEFFICIENTS」ボタンをクリックすると、フィルタの変更が反映される。~

terminalから直接fotonを開きたい場合は
 foton &
とする。

** Simulink関連 [#ud9b6101]
MATLABのSimulinkを用いて、realtime modelを編集することができる。

*** MATLABの開き方 [#r22809d9]
terminalで
 //cd /opt/rtcds/tst/x1/core/advLigoRTS/trunk/src/epics/simLink/
 rtr
 cd src/epics/simLink
 matlab &
とするか、desktop1上のMATLABと書かれたデスクトップアイコンをダブルクリックする。

*** realtime modelの編集 [#fd4edb5d]
1. MATLABを開き、編集したいモデルを開く(例えば、k1vex.mdl)(/opt/rtcds/rtscore/tags/advLigoRTS-2.6.3/src/epics/simLink)。~
2. Simulinkを用いて配線を行う。フィルタモジュールなど、使えるパーツはCDS_PARTS.mdlの中に入っているので、コピー・ペーストして作っていく。~
3. 編集後Saveする。~
4. standalone上で
// cd /opt/rtcds/tst/x1/core/advLigoRTS/trunk
// killx1x16
// ./dbuild x1x16
// startx1x16
 rtr
 make k1vex
 make install-k1vex
 killk1vex
 startk1vex
とすると、編集した後の新しいk1vexが走り出すようになる。MEDM screenなどもこの操作で自動生成される。~
&color(red,white){新しいモデルを作った後はDAQがリセットされているので必ず再設定すること。};


**epicsの値の復元 [#fb88d928]
通常ならstandaloneをrebootするとfilterのゲインやon/off, matrixの値など、epicsの値がデフォルトに戻ってしまい再現されない。しかし、新しいRT systemにはburtというepicsの値を保存しておいてくれるシステムがある。~
-保存方法~
epicsの値は1時間おきに自動的に保存されるが、手動で保存する場合は、standalone上で
 startk1vex
とする。
-復元方法~
control PC上で
 cd /opt/rtcds/kamioka/k1/burt/autoburt/snapshots/
 burtgooey &
とし、Restore -> Snapshot Files... -> 該当する日付のフォルダから*.snap fileを選択し、OKをクリック。~
上部に出たfileを選択し、Restoreをクリックすると値が復元される。


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