三島宿-沼津宿-原宿-吉原宿
箱根を超えて、5日目は三島宿からスタートです。
三島-沼津間は国道1号線が大きくうねっているのですが、旧東海道はほぼ直線です。
沼津から吉原までは、1号線の一本隣の道を歩きます。
まずは三島宿から沼津宿までから約6kmの道のりです。
前日は雨で見えなかったのですが、この日は快晴で富士山がきれいに見えました。
左は三島の宿を出ていきなり目に入った富士山です。2枚目は三島と沼津の中間、3枚目は沼津の直前で撮ったものす。
群馬出身、両親の実家も東日本、ここ6年は東京暮らしの人間にとって、道から当たり前のように見える富士山は感動モノでして、ばしばし写真を撮りながら歩いていました。
当然、テンションもあがります。
沼津駅です。三島周辺もそうでしたが、沼津も駅周辺は結構発展していました。
ここから原宿まで、約6kmです。吉原宿まで海沿いルートなのですが、本当の海沿いの道よりは1、2本内側の道を歩くため、海は見えません。
沼津宿と原宿の間はごく普通の住宅街が続いてまして、まあ何にもなかったのですが、原駅の周辺も何にもありませんでした。
タクシーは結構止まっているので、利用客が少ないわけではないようです。
三島を出てから12kmほど歩いてそろそろ食事が欲しいところだったのですが、レストランの類は全くありませんでした。
次の吉原宿まで、少し長くて12km強です。
吉原宿のあたりは富士川の河口があったり田子の浦港があったりするため、旧東海道は大きく内陸側に迂回しています。
これが、吉原宿の名所・左富士を生み出すわけです。
国道1号線は高架を作って田子の浦港も富士川河口もひとっ飛びだったりしますが、とてもじゃないけどそんなところは危なくて歩けないので、素直に旧東海道を歩きます。
せっかく海が近いのに海を見ずに歩くなんてもったいない、というのと、かの有名な田子の浦をこの目で見たいという思いから、旧東海道をさらに一本外れて海沿いの防波堤の上を歩きました。
写真の通り、青くてきれいな海です。
3枚目の写真は防波堤から陸側を見た写真ですが、防砂林の向こうに富士山が顔を出しています。
田子の浦ゆうち出でてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪はふりける
4枚目は歩いている防波堤の写真です。
三島宿の手前で、珍妙な石屋さんを見かけたので写真撮っちゃいました。
この後もこの手のキャラクター御影石をいくつも見たんですが、はやってるんでしょうか?
吉原宿の名所・左富士です。
前述の通り、田子の浦港、富士川河口を迂回するため、東海道はこのあたりでいったん北に向かいます。
そうすると、これまで進路右に見えていた富士山が一時的に進路の左に見えるわけです。
この時間帯は雲が出てしまっていて、写真ではとても見づらいのですが、大きい写真の赤丸で囲った中心に富士山のてっぺんがちらりと見えています。
手前から奥に向かっている道が東海道ですが、確かに左に見えています。
まあ、写真で見てしまえばふーんって感じですが、実際に歩いてみるとこれはなかなか面白いですよ。
旧東海道の吉原宿は、JR吉原駅の少し北、岳南鉄道の吉原本町駅周辺です。
いろいろ歩き回っていたため、写真は取り損ねましたが、いわゆる商店街でなかなか住み良さそうな街でした。
JR吉原駅の周辺は原駅と同じく何にもなかったですが
この日は郵便局に行ったりとかしていたため、あまり歩いていないですがこのまま吉原宿に宿泊しました。歩いた距離は30km弱と言ったところです。