- 望遠鏡見学ツアー
- 会議の初日(8月22日)には、Geminiとすばる望遠鏡見学ツアーが企画されていた。ただ、参加人数が限られていた。名前を書いた紙を所定の箱に入れておき、当日朝に抽選が行われた。その結果、無事当選して行ける事となった。ただし、有料。安全上の注意事項が書かれた用紙にサインをして、10:30に15人ほどのバン数台に分乗して会場のホテルを出発。
- ハイウェイやら溶岩の中の山道(舗装はされている)を行くこと約2時間で、マウナケア山中腹のビジターセンターに到着する。マウナケア山頂の望遠鏡についての説明や、土産物の販売などがされている。ここでツアー会社が持参した昼食を食べ、山頂での注意事項などの説明をうける。酸素が薄いので、ゆっくり動くのがよいらしい。また、近くの小山に登る道があり、20名ほどで登った。周囲には、宿泊施設らしきものが10棟ほどあった。天文愛好者達が泊まって観測するのだろうか。
- ビジターセンターより上は舗装されていない道を進む。約1時間で山頂付近に到着。標高は約4200m。同じバンには高山病になった人はいなかった。普通は、1割くらいは気分が悪くなるらしい。
- まず、すばる望遠鏡を見学。何やら工事中らしく、コントロールルームに加えて、望遠鏡本体や、カメラ群も見ることができた。平凡なコメントながら、でかい、というのが印象。みんな、口を開けて見上げていた。また、建物自体もかなり広い。掲示などは、ほとんど日本語で書かれていたり、スタッフが日本語で会話しているため、ハワイであることを忘れそうな気がした。
- その次に、Gemini望遠鏡を見学。コントロールルーム、ミラーコーティングのための巨大真空槽、そして望遠鏡本体を見学。これも、でかい。いろいろ聞いてみたかったが、常に誰かがいろんな事を質問しているので、なかなか聞けなかった。
- 最初の予定には無かったが、ツアー会社の人の気が乗ったらしく、Keck望遠鏡も見学。複合ミラーによる12m望遠鏡が2台あり、干渉観測もできる望遠鏡である。この見学は、望遠鏡のスタッフの説明は無く、一般に開放されているエリアを見て回るもの。望遠鏡の説明の展示がある部屋と、望遠鏡本体を見ることができる小部屋をまわった。これまた、でかい。複合ミラーということでどんなに精密になっているのかと思いきや、素人目には、単に鏡が蜂の巣状に並べられているだけかのように見えた。実際は、ちゃんと制御されているのだと思うが。見ている間に回転したり上下したりしていたが、動きは非常に滑らかに感じた(先入観かもしれない)。
- 頂上付近は、寒い。アロハ一枚で来ていた人は、がちがち震えていた。酸素はやはり薄く(6割位と言っていたと思う)、ちょっと小走りするとやや息切れする。
- 帰りは、途中でまたビジターセンターに寄って少し休憩した後、ホテルに向かう。山道で、激しく揺れたり跳ねたりするが、あまりにも疲れていたので、道中は良く寝た。我ながら感心した。ホテルに到着したのは18:00頃だった。
望遠鏡見学ツアー、以上。